ガラスフィルムの機能

飛散防止フィルム

ガラスに貼ることで、ガラスが割れても破片が飛び散りにくく二次災害を軽減することのできるガラスフィルムです。
クレアス ガラスフィルムでは全商品のうち98.7%が飛散防止機能付きとなっています。

飛散防止性能について(JIS A 5759)

JIS A 5759 飛散防止性能試験 イメージ図

フロートガラスのみ

割れたガラスが飛び散る

フィルム貼付ガラス

割れてもガラスが飛び散らない

JISで定められている飛散防止性能試験ではA法とB法の2種類があります。

A法:衝撃破壊試験(=ショットバッグ試験)台風などにより飛来物がぶつかったことを想定した試験

B法 : 層間変位試験地震を想定して窓枠をゆがませた試験

UVカットフィルム

ガラスに貼ることで紫外線を99%カットし、日焼けや褪色からお肌やインテリアを守るガラスフィルムです。
クレアス ガラスフィルムは全商品のうち98.7%がUVカット機能付きとなっています。

UVカット性能について(JIS A 5759)
一般的な複層ガラス一般的な複層ガラス+UVカット機能付きのガラスフィルム

紫外線280〜400nmの波長域にもUVカット効果があるフィルム

  • UV-A(315~400nm)・UV-B(280~315nm)を99%カットします。
  • 日焼けや褪色からお肌やインテリアを守ります。

遮熱フィルム

ガラスの透明性を損なうことなく、日射に対して高い遮蔽性を持つガラスフィルムです。
室内を明るく保ちながら、夏などの厳しい日差しによる室内温度の上昇を抑えます。

窓辺の温度比較

未施工時の窓辺との温度差

※上記の試験結果は測定値であり、保証値ではありません。

測定方法
GF1101・1102を施工したガラスと未施工のガラスの窓辺の温度比較を行う。室内側にそれぞれ温度計を設置し、窓面から15cmの距離での温度を測定した。

測定条件
■方角:南東 ■天候:晴れ時々曇り ■気温:最高29.7℃ 最低20.3℃

遮蔽性と透明性の異なる3種類の商品をご用意しています。
ルーセント90(GF1101)
透明性を重視する方におすすめです。
コア70(GF1102)
透明性も遮熱効果もバランス良く使いたい方におすすめです。
ビスト65(GF1407)
遮熱効果を重視する方におすすめです。
可視光線透過率可視光線透過率可視光線透過率
91%(ガラスのみ)→88%91%(ガラスのみ)→70%91%(ガラスのみ)→64%
遮蔽係数
0.85
遮蔽係数
0.65
遮蔽係数
0.59

低放射フィルム

夏は日射を遮り、室内の温度上昇を抑え、冬は室内の暖気を窓から逃がさず温かさを保つガラスフィルムです。
年間を通じて省エネ効果が期待できます。

冬季のサーモグラフィ比較

測定方法
GF1206が施工された窓面をサーモグラフィで測定し、その温度分布を未施工の窓面と比較した。
測定条件
■天候:晴れ
■測定時刻:午前9時
■測定時気温:約6℃エアコン設定温度:20℃

※試験値は測定値であり、保証値ではありません。

外気温6℃の環境下で20℃の暖房をつけた際、フィルム施工したガラス表面は室内の暖かさを保っている。

年間空調消費電力量および省エネ効果の検証

小学校の隣り合った教室同士で日中の省エネ効果を8ヶ月間にわたり検証しました。

※上記の試験結果は測定値であり、保証値ではありません。

測定方法
GF1206が施工された窓面と、ガラスのみの場合の空調消費電力を比較した。
測定条件
■検証場所:三重県立飯野高等学校 (三重県鈴鹿市)第1棟3階 1年1組教室 / 2年1組教室
■空調基本稼働条件:8:30~16:00 冷房28℃ / 暖房19℃
■ガラス条件:方位…南面および北面 仕様…透明フロートガラス3mm厚 施工面積…19.4㎡(南面12㎡、北面7.4㎡)
低放射エコリム70(GF1206)施工により、年間15%の省エネ効果を確認
※省エネ効果 冷房時:27.5% 暖房時:7.1%

冷暖房期間共に省エネ効果が確認できたが、特に冷房期間での検証において高い省エネ効果を確認することができた。

暖房期は断熱機能による熱流出抑制効果(プラス効果)と遮熱機能による熱流入抑制効果(マイナス効果)が同時に発揮されており、お互いに打ち消しあう事で省エネ効果が低い結果となっていることが考えられるため、日差しのない時間帯においては暖房期間の省エネ効果向上が期待できます。

低反射フィルム ルクリアⅡ

ガラスへの映り込みに対して優れた軽減性能を発揮するガラスフィルムです。ガラス面の反射を抑え、視認性を高めたい場所におすすめです。飛散防止・UVカットに加え帯電防止性能もあるため、静電気によるホコリの付着も軽減できます。

両面施工の組み合わせ比較

低反射フイルム ルクリアⅡはガラスの両面に貼ることで充分な反射低減効果が発揮される商品です。
ガラスの設置環境に合わせてルクリアⅡ(GF1401)とルクリアⅡEX(GF1402)をご使用ください。

※測定方法はJIS A 5759に準拠しています。
※ガラスは3mm厚のフロートガラスを使用しています。
上記の試験結果は測定値であり、保証値ではありません。

型板ガラス・すりガラス用フィルム フリーフィットⅡ

JIS A 5759 飛散防止性能試験に適合した型板ガラス・すりガラス用フィルム フリーフィットⅡです。従来は施工できない凹凸面・すりガラスに施工が可能です。
マットタイプと遮熱タイプの2種類をご用意しています。

型板ガラス・すりガラスに内側から貼れるメリット
  • 外部高所作業にかかる仮設費用の削減
  • 屋外施工時に比べてフィルムの耐久性が向上
  • 天候の影響を受けにくく、工期が安定
data 1構成図
従来品の粘着層フリーフィットⅡの粘着層

凹凸面で崩れる

凹凸面でも崩れない
data 2施工前 / 施工後の表面比較

型板ガラス

型板ガラス+フリーフィットⅡ(GF1403)

型板ガラス+遮熱フリーフィットⅡ(GF1405)
data 3型板ガラス・すりガラスが主に使用される場所

型板ガラス・すりガラスは、工場や学校など各種施設に広く使用されています。
地震や台風などの災害対策に備えて、フリーフィットⅡを施工することで飛散防止対策をおすすめします。

防虫フィルム ムシアウェイ

高温多湿で虫が増える時期には、防虫フィルム『ムシアウェイ( GF1408~GF1409 )』がおすすめです。
防虫フィルム『ムシアウェイ 』は、虫を誘う紫外線をカットし、さらにフィルム自体に練り込まれた防虫効果のある薬剤が紫外線に反応しない虫を寄せ付けにくくします。このダブルの効果でより広範囲な防虫機能を持たせたガラスフィルムです。屋外から既存のガラスに貼るタイプのフィルムになります。

薬剤による効果が期待できる虫の種類
ハエ・蚊・ゴキブリ・ノミ・トコジラミ※・イエダニ・アオムシ・アブラムシ類・イナゴ類・ウンカ類・カメムシ類・コナガ・シャクトリムシ類・ケムシ類・コナジラミ類・タバコガ・ヤマノイモガ・ヨトウムシ類など
※一部耐性を持つトコジラミも確認されております。

虫が好む紫外線の波長を大幅カット

室内で使用される照明、特に蛍光灯からも少なからず紫外線が出ています。夜間、日射が無い状態では主に室内の照明だけが紫外線を発するので、紫外線に反応する種類の虫が窓ガラスに集まってきます。 (LED照明は紫外線をほぼ含まないので紫外線に反応する虫には防虫効果があると言えます)

防虫フィルム『ムシアウェイ』を含むクレアス ガラスフィルム掲載の商品(FogシリーズGF1853~GF1854を除く)には、標準性能として紫外線カット機能を付与しています。この紫外線カット機能により、虫が好む紫外線波長域がカットされるため、紫外線に向かって進む習性をもつ蛾などの虫を寄せ付けにくくする効果があります。

ムシアウェイを含むクレアス掲載ガラスフィルムの分光透過率曲線
※分光透過率とは・・・どの波長の光がどれだけ透過するかを表したものです。JIS-A-5759では300~380nmが紫外線領域とされ、この部分に反応する虫に効果があります。

防虫成分を有する薬剤をフィルムに練り込み

防虫フィルム『ムシアウェイ』には、フィルム自体に防虫効果のあるピレスロイド系防虫成分を練り込んでいます。この薬剤の効果で、紫外線カット機能ではカバーできない蚊・ハエ・ノミ・アブラムシ類などの虫を寄せ付けにくくする効果があります。※ピレスロイド系防虫成分とは市販されている虫ケア用品で最も多く採用されている成分で、蚊取り線香の原料として使用された除虫菊にも含まれる成分とよく似た作用・構造の化合物です。害虫に対して忌避効果を示す一方で、人を含む哺乳動物に対しては分解酵素の働きで速やかに代謝され体外へ排出される安全性の高い防虫成分です。

ムシアウェイの忌避性試験
防虫フィルム『ムシアウェイ』 Q&A

Q.一般的なガラスフィルムの防虫忌避とどう違うのですか?
A.一般的なガラスフィルムの防虫忌避は粘着層に練り込まれた紫外線カット剤によるものですが、ムシアウェイは粘着層の紫外線カット剤に加えて基材へ薬剤を練り込んでいるため、一般的なガラスフィルムに比べより多くの虫へ効果を発揮します。
Q.薬剤の耐用年数は?
A.薬剤の効果は屋外使用で約3年です。
Q.安全性は?
A.使用薬剤はIRS(屋内残留処理)で推奨を受けており、WHO(世界保健機関)毒性クラスは最もリスクの低い“Class U”に分類されています。
※WHOの毒性クラスはLD50によって分類
・Class Ⅰa:LD50=5未満極めて危険・Class Ⅰb:LD50=5~50非常に危険
・Class Ⅱ:LD50=50~500危険(カプサイシン・モルヒネ等)
・Class Ⅲ:LD50=500以上若干危険(食塩・アセフェート等)
・Class U:危険性はなく、通常に接しても人体への影響はない

防虫フィルムはこのような場所におすすめ

衛生面などが気になる飲食店や工場、深夜まで営業しており人の往来の多いコンビニ、また一般の住宅にも、防虫フィルムはおすすめです。